ここ数年注目を浴びているメタバース市場。
AR・VR技術やブロックチェーン等、仮想空間上での経済活動を行うためテクノロジーが注目を集めている中、市場としての魅力について、考えてみたいと思います。
メタバース市場規模の内訳
まずは、メタバース市場と言われると、なんともイメージがつきづらいと思いますので、市場規模とその内訳について、見てみたいと思います。
Bloombergのレポートによると、メタバース市場は約8,000億ドルの市場規模にまで今後伸びていくと予想されています。
その構成要素としては、「広告を含むゲームソフト及びサービス」、「ゲーム関連のAR/VRハードウェア」、「ライブエンターテイメント」、「ソーシャルメディア広告」の4つに分類されております。
その中でも、広告を含むゲーム内でのソフトウェア/ハードウェアの市場が約70%ほどを占めることとなり、非常に注目を浴びているわけでございます。
出典:Bloombergより
基本的には、ゲーム関連を中心として、ハードウェア販売(ARやVRキット等)やゲームソフトの販売、ゲーム内での課金やそれらの広告収入等により市場が伸びていくといった見方でございます。
また、暗号資産やNFTなどのデジタル資産との相性のよさも特徴かと思います。
例えば、メタバース上で売買する通貨に暗号資産を使用したり、メタバース上で売買する商品(例えば、ゲーム内でアバターに着せる服といったもの)をクリエイターが作って販売可能となるということで、NFTとの相性も良いものかと思います。
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オンラインゲームの概念をアップデートできるか?
市場動向としては、なかなか景気の良い未来が見えているような感じでございますが、本当に伸びていくのかというとハードルはあるのかなという風にみております。
基本的に、ゲーム関連を中心として、伸びていくことが想定されている通り、既存のゲーム市場との線引きが曖昧で、そもそもメタバースとは何ぞや?といった疑問を抱える方も多いと思います。
既に概念としては、オンラインゲームで成り立っているような世界観ですので、「メタバース」として伸びていくという意味では、中々判断がしづらいような感じであります。
また、メタバースの定義を、ゲームの世界にとどまらず、「既存の物理空間上での人の生活や経済活動がサイバー空間上にシフトしていくものである」、ととらまえた場合、どこまで一般に受け入れられるか、といったことは疑問を感じるところでありましょう。
コロナ過においては、オンライン至上主義と言わんばかりでありましたが、世界的にはアフターコロナを見据えた動きがある中で、オフラインへの回帰といった動きもあるような印象もございます。
このあたりは、世代間ギャップもありそうなところでありますが、このメタバースというものが、どのように定義され、市場に受け入れられていくのか、動向は注目していきたいところであります。
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ということで、本日はここまで。
この記事がみなさまのお仕事の一助になれば幸いです。
それでは本日も頑張りましょう!いってらっしゃい~