おはようございます。dorayakiです。
週も折り返しとなります。今日も頑張っていきましょー。ということで、本日のアイスブレイクネタ記事です。
通勤途中や朝のコーヒータイムの片手間にでも読んでいただければと思います。
ということで、本日もテレビ東京のワールドビジネスサテライトより。
連日、ロシアによるウクライナ進攻が続く中、ロシアへの経済制裁は日本法人へのビジネスへも影響を及ぼすようになってきました。また、資源の取引停止などにより一般市民への生活への影響も今後出てくるものと思います。
特に、原油などのエネルギーや食品の原材料の高騰などは、我々への生活へダイレクトに関わってくるでしょう。
今回は食品、特に主食となる、小麦、米といったところの状況を見てみたいと思います。
日本の食料自給率
まずは、穀物に関する日本の食料自給率の全体を見てみたいと思います。
そもそも食料自給率とはなんぞやということで、こちらはご存知の片も多いと思いますが、ざっくりいうと、消費に対してどれほど生産されたかというものです。数式的にいうと、分子が国内生産量、分母が国内での消費量、みたいなイメージとなります。
こちらは、主に生産量を単位として、品目別の自給率を見る際に使用されます。この他、食品全体を共通の基準で見る、総合食料自給率の指標としては、カロリーベースと生産額ベースでの食料自給率が使用されます。
よく、「日本の食料自給率は~」といったときに使われる指標は、後者のどちらかの食料自給率が言われているような印象です。(感覚的にはカロリーベースで語られているようなものが多い印象ですかね。)
では、そのカロリーベースで全体を見てみると、現在の日本の食料自給率は37%と50%を下回るような状況であります。
また、品目別にみてみると、農林水産省の令和2年度の食料自給率に関する報告によると、お米は97%、小麦は15%となっております。
一応その他も観てみると、野菜は80%、肉類は53%、魚介類は55%ほどになります。
全体的な推移はどうなっているかというと、長期的(20年~30年)には下落傾向、短期的(5年~10年)には大体横ばいといった感じでございます。
お米の自給率については、さすが日本ということで、我々のイメージと近しいものと思いますが、小麦については、この指標を見るとほとんどが輸入に頼っているような形となり、海外からの影響を多分に受ける品目であるといえるかと思います。
ではどれほど、影響を受けているかというと、2021年9月の農林水産省による輸入小麦の政府売渡価格の改定の発表によると、輸入小麦の加重平均価格は、1トンあたり19.0%の引き上げとなっています。
主な要因として、中国による大量の買い付け、飼料としてのとうもろこしの代替による大量の購入、米国・カナダの天候不順による影響、海上運賃の大幅値上げといったところが要因として、挙げられております。
それにともない、各製粉メーカーでも商品の値上げをせざるを得ないといった状況のようです。
お米が日本の食料自給率を向上させる?
そんな中、小麦の代替品として注目を集めているのが米粉です。
その名の通り、お米で作った製粉で、小麦と同じようにパンや麺などの原材料としても使われています。高騰が予想される小麦の代替として、パンや麺などの主食の他、和菓子や洋菓子なんかへの用途が期待されています。
また、米粉が小麦の代替品として普及することは、食料自給率の向上にもつながります。
話は単純で、食料自給率の低い品目が食料自給率が高い品目に置き換わっていくことで、トータルでみると食料自給率があがるといった感じです。
(なんでも国産小麦の米粉パンを1か月1人3個食べると、自給率が1%あがるんだとか。)
米粉のマーケットは追い風状況
小麦に比べると、一般的には取り扱い、知名度はまだまだ低いですが、スーパーやお店でもちょこちょこと見かけるようになったかなぁという印象です。
特に、近年の健康ブームにより、グルテンフリーをキーワードとして、注目されている印象を受けます。
グルテンとは、小麦に含まれている成分で、これのおかげでパンや麵の触感がうまれていたりするのですけれども、一部の人にとっては、アレルギー反応が出るようなものでもあったりします。そのグルテンが含まれていないものをグルテンフリー食品といった形で言われています。
世界的にもグルテンフリー市場というものは伸びてきており、2024年には約100億ドルほどの規模にあるのでは、といわれていたりして、健康面においても、小麦の代替品としての米粉、が注目されているようです。
まだまだ、製造コストが高く、小麦よりも割高ですので、うまく時流にのって、普及していけるとよいですね。
筆者も健康には気を使っており、なるべく小麦が含まれる食品は控えていたりするので、個人的にも、米粉を使ったパンや麵などが手軽に買えるようになったらと思うところであります。
食料自給率の問題は小麦に限らず、日本の食品産業全体が抱える大きな課題の一つであります。こういった創意工夫によって、ぜひともこの難局を乗り越えていけるとよいですね。
ということで、本日はここまで。
この記事がみなさまの本日のお仕事の一助になれば幸いです。
それでは、本日も頑張りましょう!いってらっしゃい~