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脱プラスチックに向けた取り組み

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4/1に「プラスチック資源循環法」なる法律が施行されました。

悪化の一途をたどる環境問題に対して、CO2削減や資源循環など、SDGsの文脈において、国や企業において様々なと取組みが行われています。

日本におけるプラスチック事情

まずは、日本におけるプラスチックの生産・排出の実態を見てみたい思います。

一般社団法人プラスチック循環利用協会によると、2019年の生産量(樹脂生産量)は、1050万トンと前年と比較して微減、ここ5年くらいだと、ほぼ横ばい・若干の微減といった感じでございます。

出典:一般社団法人プラスチック循環利用協会

それに対して、排出量、いわゆるごみとして捨てられたり、プラスチック製品の生産過程での加工ロスにより排出された量はというと、850万トンにあたります。

出典:一般社団法人プラスチック循環利用協会

では、日本のプラスチックの排出量は世界と比べるとどうかというと、一般社団法人日本エシカル推進協議会によると、中国、アメリカ、インドにつぐ、第4位ということで、上位5か国に入っているような状況であります。

さてその排出されたプラスチックについて、もちろんすべてがそのまま単に焼却されているというわけではなく、リサイクルという形で、有効利用されております。

日本における有効利用量をみてみると、2019年においては、726万トン約85%が有効利用されている計算となっております。

その方法にもいくつかございまして、

  • マテリアルリサイクル:186万トン(約22%)
    廃棄物を新たな製品の原料として再利用する処理方法
  • ケミカルリサイクル:27万トン(約3%)
    廃棄物を化学合成により他の物質に変えて、新たな製品の原料として再利用する処理方法
  • サーマルリサイクル:513万トン(約60%)
    廃棄物を焼却して、その際に発生する「熱エネルギー」として回収して、再利用する処理方法

と、こんな感じになっております。

これだけ見ると、日本全然リサイクルできてるじゃん、という風に見えそうですが、3つ目のサーマルサイクルについては、欧米では、「リサイクル」として、定義されておらず、日本独自の指標となっております。

海外の基準に当てはめた場合は、25%ほどしか有効利用されていないという風な見方もあるわけでございます。

プラスチック排出削減に向けた企業の対応

ここ2~3年で、コンビニや小売店でのレジ袋の有料化などの他、企業側でも様々なプラスチック削減に向けた取り組みが行われております。

今回の法律の施行を受けて、飲食店や小売店を中心として、プラスチックの排出抑制の動きが進められている状況であります。

  • スターバックスでは、特定の冷たい飲料についてはグラスで提供したり、プラスチックの蓋をなくすとりくみ、100%植物由来のカトラリー(ナイフ・フォーク等)を使用するといった取り組みを行う
  • ローソンでは、同じくカトラリーについて、木製のものに変更したり、穴をあけたりサイズを小さくすることで、からトリーに使われるプラスチックの使用量の削減を行う
  • 餃子の王将でおなじみの王将フードサービスでは、バイオマススプーンやプラスチックレンゲの有料化、紙ストローへの変更を始める

取組み内容をみてみると、現在はリサイクルではなく、そもそもプラスチックの排出を根本的になくす、リデュースの流れが主流のようですな。

もちろん、今回の法律の施行に関わらず、企業側では、環境保護に向けた不断の取組みが行われております。

我々としても、環境問題の解決に向けて、個人レベルでやれることは、ぜひやっていきたいものであります。

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ということで、本日はここまで。

この記事がみなさまのお仕事の一助になれば幸いです。

それでは今週も頑張りましょう!いってらっしゃい~

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